大脳の深部構造の仕組み

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脳とは何か



大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)

大脳の表面構造 ←|→ 脳の神経細胞


◆ 大脳皮質の内側




では、大脳皮質の内側の仕組みはどうなっているのだろうか?


大脳皮質の心棒の様な脳幹を取り囲む様にした大脳辺縁系と呼ばれる領域がある。
大脳皮質は大脳新皮質と呼ばれ人が知能を増す毎に増えてきた部分。


その内側の大脳辺縁系は大脳の古い皮質と呼ばれている。


人間が進化する前の時代の仕組み。つまり、動物が生きて行くために必要となる。原始的な本能は感情を司る部分である為、古い皮質と呼んでいる。


大脳辺縁系は大脳皮質が無い爬虫類にも有る仕組みの為、爬虫類脳とも鰐脳とも言う。


人間と爬虫類の脳の大きな違いは大脳辺縁系に顕著に現れている。爬虫類は一番外側がすでに大脳辺縁系。人の場合は、外側の大脳皮質に包まれる様にして大脳辺縁系が在る。


大脳辺縁系はいくつかの組織から出来ていて、主なものは、帯状回(たいじょうかい)、海馬(かいば)、扁桃核(へんとうかく)、脳弓(のうきゅう)。


帯状回は大脳の上部、それ以外は下部に位置。


これ等の中で一番重要な働きをしているのは海馬。
主に記憶との関連で重要な仕組みの1つ。名前の由来はタツノオトシゴの別名である海馬から来ている。
形がタツノオトシゴに似ている。


扁桃核も形がアーモンド(和名が扁桃)に似ている為に付いた名前。
余談だが、扁桃腺も形がアーモンドに似ている為に付いた名前。


大脳辺縁系



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大脳基底核(だいのうきていかく)


◆ 大脳の奥深い基底部の仕組み


大脳の奥深い基底部に位置する辺りに大きな核が幾つか見られるのが基底核。
核と言うのは、脳を構成している神経細胞の集まりのこと。


大脳基底核は下に挙げた組織を合わせた総称。
・尾状核(びじょうかく)
・被核(ひかく)
・淡蒼球(たんそうきゅう)
・視床下核(ししょうかかく)
・黒質(こくしつ)


・尾状核:オタマジャクシの様な大きな頭と長い尻尾を持った核 ・被核 :桃の種の様な形。尾状核と被核を合わせて線条体(せんじょうたい)と言う。


サルと人間以外ではこの2つは1つになっている。
また被核と淡蒼球を合わせてレンズ核と言う


・淡蒼球:被核の内側に隣接。細胞密度が高くないため、白く見える
・黒質:淡蒼球のやや下側に位置し、メラニンを含む為、黒っぽく見える
・視床下核:黒質のやや上で視床(ししょう)の直ぐ下に位置する。

線条体(尾状核+被核)は大脳皮質や大脳辺縁系、視床からの情報を受け取っている。
淡蒼球や黒質は視床や線条体に情報を送り出し、視床下核は淡蒼球との情報のやり取りを行なっている。


基底核の働きは詳しくは解っていませんが、運動と関係しているらしい事は解っている。


大脳基底核


脳幹(のうかん)


◆ 動物の根源である脳幹


大脳辺縁系に囲まれて脊髄へと繋がっているの幹の様な組織が脳幹。


小脳の前にあり大脳を串刺しにしている様に見え、この脳幹には視床(ししょう)、視床下部(ししょうかぶ)、中脳(ちゅうのう)、橋(きょう)、延髄(えんずい)などが有る。


視床:脳幹の一番上に位置し、卵が2つ左右に並んだ形。
視床下部:重さは僅か10グラム程度。この小さな組織が体温・心拍・呼吸・自律神経など体の恒常性を保つ重要な働きをしていて、別名「生命中枢」とも言われる生命維持に重要な組織。

この視床下部の下には脳下垂体(のうかすいたい)がぶら下がっていて、視床下部の指令に基いて、命令ホルモンを分泌して視床下部の指令を体の各組織に伝達している。


中脳:視床の下側に有って、主に歩行運動を制御している。
:中脳の下、全身筋肉運動を制御している。
延髄:橋の下、脊髄を接している。

中脳、橋、延髄には脳幹網様体と呼ばれるものが有り、目覚め・眠りをコントロールしている。
脳幹


脳下垂体


◆ 命令ホルモンを分泌する脳下垂体


脳下垂体の重さは0.6グラム、長さ8〜9ミリ、幅10〜14ミリ、高さ8ミリと非常に小さい組織。
人の体の成長や維持に欠かせない組織。


働きから分けると前半部の腺下垂体、後半部の神経下垂体の2つ。


腺下垂体:隆起部、前葉、中間部の3つから成り、後鼻咽喉部(こうびいんこうぶ)に有ったホルモン分泌器官が神経下垂体と繋がったもの。


体内を一定に保つ恒常性を健康に保つホルモンを分泌。
具体的には成長ホルモン、性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどを分泌。


神経下垂体:漏斗と後葉という部分から成り、尿量をコントロールするホルモン-バソプレッシンを分泌。


脳下垂体

小脳の構造


◆ 大脳では無いが小脳について


脳を横から見て大脳の後ろにくっついていて結構大きくシワだらけの脳が小脳。
後ろから見ると、大脳と同じように左右2つの半球で出来ていて、中央がくびれて左右が脹らんだ形。
左右の半球を小脳半球、中央のくびれを虫部(ちゅうぶ)と呼ぶ。


小脳の重さ :130グラム、大脳皮質の10%。
小脳の表面積:大脳の75%。新聞1面の4分の3。


小脳の特長は動物界で高等に成るほど脳全体に占める割合が大きくなる点。


両生類⇒爬虫類⇒鳥類⇒哺乳類⇒人類、と順に割合が高くなって行く。
つまり、高等になるほど役割りが重要になってくると解釈できる。


この役割りは、体のバランスをとったり、随意運動をスムーズに行なう調整。


小脳


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