分業で働く大脳皮質の仕組み

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大脳皮質の機能



脳の性差(男女の脳の違い)

|→ 左右の半球の仕組み


◆ 男女の脳は優劣に差は無いが、能力には違いがある


この章に先立ち、先ず男女の脳の仕組みや働きに違いがある事を先ず確認する。


生まれた時には脳には男女差は無く、成長するにつれて違いが出てくる。


脳梁(左右の大脳を結んでいる2億本の神経線維の束)の大きさが、女性の方が大きく、男性の2割程大きい。
大脳皮質の視覚に関する部分、空間認知などに関係する部分と繋がっている所が特に大きい。


脳の大きさ、重さでは男性の方が女性より大きくて重い。これは体格の違いによるもの。


成人では男性脳は女性脳より約150グラム重たい。但し生まれた時は男女共400グラム程度で同じ。


能力の優劣に関係は無いが、能力には違いが出てくる。
この違いは大勢の人を対象にした試験結果から導かれたもの。


見る、聞く、触る、などして外界を認識する能力、空間認知力では男性の方が成績が良い。
言葉を理解して喋る能力では女性の方が成績が良い。


生まれた子供が言葉を話し出す年齢は、女児の方が男児より数ヶ月早い事も、言語理解能力は女性の方が優っていることを示していると考えられている。


但し、これはあくまで平均値の事。女性での空間能力の高い人もいるし、男性でも言語能力の高いひともいる。



男女の脳の仕組みや働きの違い


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大脳皮質は分業制


◆ 脳の記憶・認識・判断・思考・学習・行動などは分業作業


脳の大脳皮質は見た目が少し違っている。右半球と左半球に分かれていて、側頭葉を頭頂葉や前頭葉に分けている太い溝があるが、溝は脳の左半球の方が深い。また側頭葉は左半球の方が広がりが大きい。


脳の左右差は生まれた時の子供で既に見られる。


何故、脳にこの様な差が出てくるのかと言うと「プログラム死」と関連している。
最初に必要以上の脳細胞が作られて、その中から必要な半分が選択され残りが処分されるのが「プログラム死」。


側頭葉では右半球の方が「プログラム死」する脳細胞が多いため、結果として左半球の方が大きくなる。
こういう僅かな違いは有るが、全体として大脳は右半球と左半球は同じ形をしている。


大脳皮質は新皮質と言われ、進化の過程で新たに作られた部分。
生物が人間へと進化して高等になるにつれて発達して来た部分なので、人間らしい高等知的機能を持っている。


記憶、認識、判断、思考、学習、行動などを行っている部分だが、実際の機能は大脳皮質の中で役割り分担している。


大脳は左右でも役割りが違うし、部分によっても役割りが違っている。
具体的な事は、サイト内で順を追って解説して行く。


分業で働く大脳皮質





交差支配の原理


◆ 大変重要な交差支配の原理


脳と体の関係を見る場合に知っておいた方が良い仕組みは「交差支配の原理」。
左右の大脳皮質の仕組みと役割りの違いを見る上で、「交差支配の原理」は大変重要となって来る。


具体的には脳と体は右と左が逆転していると言うのが「交差支配の原理」。
脳の右半球は左の視野や体の左側の感覚を受取り、体の主に左側を支配している。


逆に、脳の左半球は体の右側を支配している。この場合の体とは、首(延髄)から下を指している。
延髄のところで、脊髄が左右交差している為に起きる現象が「交差支配」と言うこと。


従って、首から上の脳神経が支配している部分では、この原理は働かない。
顔や頭、目、耳、鼻、口、喉などの感覚や運動は交差支配の原理は働いていない。


例えば、網膜は左目も右目も、左右2つに分かれていて2系統で視神経と繋がっている。左側の視神経は脳の左半球に視覚情報を送っている。


右側の視神経は右半球に視覚情報を送っている。
つまり右視野は左脳、左視野は右脳で見ていることになるが「交差支配」では無い。


目では無くて、あくまで視野で有る事に注意が必要。
この性質を利用して、左右の脳の違いが色々解明されて来た。


中央1点を見てもらって、瞬間的に左右のどちらかの視野に視覚情報を入れて、どの様に認識したかを調べるのである。


脳の交差支配


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男女の脳の違い

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大脳の左右半球の仕組み

色々なテストが行なわれ、左脳は話す事や書く事、論理思考、計算能力などが有る事が解ってきた。 左脳は右視野だけの注意・認識機能を持っているが、右脳は左右両方の視野への注意・認識機能を持っていると言う事に解釈される。 だから、左脳が損傷しても、右脳が健在なら左右両方の視野を認識できる。
大脳皮質の連合野

大脳皮質には5つの連合野があり、各々情報を交換して機能している。
運動連合野は運動の司令塔、頭頂連合野は空間を認識する、側頭連合野は視覚情報の意味付けを行う、後頭連合野は見た物の名前を特定する、 前頭連合野は知性や理性を扱う。
大脳の各部が連携

運動は脳の運動野や運動連合野を深く関係しているが、脳の他の部分とも無関係では無い。 視覚野は比較的に機能が解明されている部分で、人間の場合には視覚が他の感覚より優位に働いている。 人間やサルは進化の過程で、見る事への依存度を大きくして視覚の重要性を増した為、視覚野が他より発達している。 目から視覚野に入った情報は渾然一体としている。そこで視覚野は、色や形、奥行き、動きなどの要素に分解する。