痛みの感覚と脳の仕組み

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感覚と脳



痛み(痛覚)は順応しない

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◆ 痛みは辛いが、身体を守る上で重要な感覚





痛みの感覚は、他の感覚とは違う点がある。例えば臭いに関しては、同じ臭いを嗅ぎ続けていると段々臭いを感じなくなる。


匂い以外の感覚も大体同じで、同じ刺激を受け続けると大抵あまり感じなくなってくる。


つまり順応するのだが、痛みに関しては順応することが無い。


何回も針に刺されているから、もう刺されても痛く無いと言うことは起こらない。痛みの刺激が消えるまで痛み続ける。


これは体に危険が起きていることを脳に知らせ続ける必要が有るからだ。


病気でこのような痛みの信号が出ない場合がある。そういう場合にはたとえ手を火に当てていても平気な為、気が付かずに大火傷を負ってしまう。


痛みは辛いが、身体を守る上で重要な感覚である。


内蔵で痛みを感じたら、だれでも異常を感じて病院へ行くだろう。沈黙の臓器と言われる肝臓は痛みを感じないため、肝硬変や肝臓ガンの発見が遅れる事がある。


やはり痛みの感覚は重要なのだ。


また私達が感じる痛みには2種類がある。ナイフで指を切ってしまった場合、最初にキリっとした鋭い痛みを感じる。


それから少し後で疼く様な鈍い痛みが襲ってくる。


これは痛みの電気信号の速度が違う神経によってそれぞれの痛み情報が伝達される為。


キリっとした鋭い痛みは電気信号の速度が速く、鈍い痛みは速度が遅い。


これで痛みの感覚がズレとして現れる。


痛みの感覚と脳の仕組み


細胞が痛み物質を放出する為に痛みを感じる


◆ セロトニン、カリウムイオン、アセチルコリンなどの痛み物質が痛む原因


痛みを把握する感覚器は自由神経終末。これは脳、内蔵の一部、以外に体中に分布していて、体に危害が加わった場合にはいち早く脳に知らせている。


ただし、物を持ったりした時、一々痛みを感じたら生活出来ないので、手の平は自由神経終末は他の部位より少ない。


ではどの様にして痛み情報を認識しているのだろうか。


例えば手を切ったとしよう。すると切れたところの細胞が壊れて、そこからセロトニン、カリウムイオン、アセチルコリンなどの痛み物質が放出される。


これらの物質が自由神経を刺激して痛み情報が電気信号に変わる。


ただし、これには有る程度の痛み物質の量が必要で、少しの量なら痛みを感じない様になっている。


電気信号に変わった痛み情報は脊髄と視床を経て大脳皮質の体性感覚野へ行く。


体性感覚野ではその情報がどこから来たのかによって、違う種類の神経細胞が興奮する。


この仕組みによって、どこが痛むのかが解る。


また、痛み物質はさらに酵素などによって反応も起こり、最終的な物質に落ち着く。


この物質を総称してプロスタグランジンと呼んでいる。


プロスタグランジンによる体への作用を炎症と呼んでいる。


痛みを感じるプロセス