触覚と脳の仕組み

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感覚と脳



触覚は皮膚全体で感じる感覚

味覚と味は少し違う ←|→ 痛みの感覚と脳


◆ 触覚の感覚器官は皮膚全体


触覚というのは、何かに触ったり、触られてりした時感じる感覚。


触覚の感覚器官は皮膚全体があたり、成人の場合には1.8平方メートルが皮膚面積。


この広いスペースが感覚と入り口となっている。





皮膚には感覚を受け止める触点があり、その下に感覚器が存在している。


マイスナー小体、パチニ小体、メルケル盤、毛包受容器、ルフィニ終末や自由神経終末など・・。


何かに触った場合には、触ったところから細胞が変形して行く。それぞれの役目は次の通りとなっている。


パチニ小体:触った場合に最初に反応


マイスナー小体:触った皮膚が変形して行く速度を把握


マルケル盤:軽く押された感覚を把握


ルフィニ終末:皮膚が引っ張られる感覚を把握


毛包受容器:毛の傾きの変化を把握


これらの感覚器で捕らえられた情報は電気信号に変換され、脊髄、視床を経て大脳皮質の体性感覚野に伝達される。


体性感覚野のおいて、何かに触ったとか、ザラザラしている、硬いものに触ったなどを認識している。


触覚と脳の仕組み


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脳には外部刺激が必要

考えたり、学習したい、判断したり、記憶もしたり、さらに運動も制御している素晴らしい脳の仕組み。 でも、こういう働きをするには外部からの情報が脳に入って来なければならない。 歩行者信号が青だから進んでも良いと判断するには、視覚で信号の色を脳に伝えなければ、青も認識出来ないし、青は「進め「の意味で有る事を記憶(学習)からも引き出せない。 脳は外からの刺激入力が無いと何も出来ないのだ。
視覚情報を分析処理する大脳皮質

大脳皮質は必要な視覚情報だけを選択する。
視覚は五感の中で一番発達していて、情報の80%程度が目つまり視覚からのものだと考えられている。 人が物を見た情報は目の網膜に投影され、網膜の視細胞が情報を電気信号に変えて視神経に乗せて脳へ送っている。 両目の網膜を上から見ると各目は左右2系統があり、左は左脳、右は右脳と視神経で繋がっている。 つまり右視野は左脳、左視野は右脳で感じている事になる。
右視野は左脳で、左視野は右脳で見ている

左右2つの眼球では、各眼球について網膜も左右2つの系統があり、各々が視神経を介して脳と繋がっています。 左側の網膜が左脳、右側の網膜が右脳と繋がっています。 「右目の左側網膜が左脳、右側の網膜が右脳」、「左目の左側網膜が左脳、右側の網膜が右脳」と半分だけ交叉している事になります。 つまり、両目の右視野が左脳、左視野が右脳に入って行く事を意味しています。
臭いと思った時には既に鼻の中

嗅覚の特長としては、視覚や聴覚などの感覚に比べて脳へ伝わるルートが特種で有る事が挙げられます。 嗅覚以外の感覚は間脳の視床を経由して脳の中のそれぞれの場所へと伝達されて処理されるのですが、嗅覚だけは視床を経由せずにダイレクトに嗅覚野へと伝達されます。 何故、嗅覚だけが特別扱いになっているのか、正確な理由は解っていません。 野生動物が本能的な行動判断をするために嗅覚が重要な働きをしている事に関係していると考えられています。
味覚と味は少し違う

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痛み(痛覚)は順応しない

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