その他の本能の仕組み

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快適と不快を生み出す脳の仕組み

食欲の仕組み ←|→ 生命中枢の視床下部


◆ 「これは快適」「これは不愉快」は何処から生まれる?





良い気持ちになったり、不愉快な気持ちになったりする事は日常生活では頻繁に起こる。


ではこの気持ちはどこから来るのだろうか?学習結果や知的な事とも思えない。
実はこの「快適と不快」は実は本能なのである。


この気持ちを生み出しているのは、大脳辺縁系の扁桃核という部位。


この扁桃核には感覚情報が入って行く様になっていて、過去の経験に基づいて「これは快適」「これは不愉快」だと判断をしている。


また、扁桃核に刺激を与えると、不安や恐怖を覚える。
なぜそういう感覚を覚えるのかと言うと、感情情報に反応する神経細胞があるから。


扁桃核には好きな物に反応する神経細胞と嫌いな物に反応する神経細胞がある。
但し好き嫌いには個人差があり、神経細胞の質に個人差がある。


快適と不快


やる気を起こす脳の仕組み


◆ やる気スイッチを押すのは誰?


人は何かを行う場合には、行動に出発点である動機付けが行われる。


お酒を飲むにしてもケーキを食べるにしても、とにかくその前に必ず動機付けが行われる。


快不快や本能的な価値判断をまとめ、行動へ移す動機付けをコントロールしているのが、大脳辺縁系の帯状回という部位。


帯状回は大脳辺縁系の外側にあり、大脳皮質を広い面積で接している。


扁桃核が行った快不快の価値判断や、視床下部から来る欲求を大脳皮質の伝えて行動意欲をつくりだしている。


また、行動だけでなく、積極的に考える気持ちも作り出している。
行動と思考の両面で「やる気」を作り出している。


やる気


性欲中枢


◆ 性欲は種を保存する為に必要な欲望


人間の欲望には食欲のほかに性欲もある。
食欲は1人の人間の生命を維持するための欲望だが、性欲は人間と言う種を保存する為に必要な欲望である。


この欲望をコントロールしているのも視床下部である。


性欲をコントロールしている中枢も食欲と同様に2つ有る。
異性への欲求を高める中枢と実際に行動に移す中枢の2つ。


この中枢は食欲の中枢とは違っていて、前頭連合野に情報が伝わることである。


前頭連合野は知性や理性を生み出すところであり、この連合野が視覚や聴覚、体性感覚などの情報も考慮して性行動にでるかどうかを総合判断している。


人間の場合、知性や理性でもコントロールしているが、前頭連合野が発達していないネズミなどでは直ぐに性行動に写ってしまう。