忘れて当然の脳

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何度も思い返す記憶は残る記憶

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◆ 記憶は反芻することで長期的な記憶として残る 


人間、小さい頃の楽しい思い出や、恐怖体験などは、何十年経っても良く覚えています。


しかし、特別な日でもない、3ヵ月前の夕食のメニューなどを、いちいち覚えている人は余りいません。


古い記憶が鮮明に残っていたり、少し前なのにすっかり忘れていたり、人間の記憶には、何故扱いの差があるのでしょうか。


人間の記憶力は、基本的にそれほど長く持続しません。


晴れがましい記憶や嬉しい記憶、また悲しい記憶やショキングが出来事の記憶は、長く覚えていますが、それは、経験後に何回も何回も自分で記憶を反芻して、覚える努力をしているから長期的な記憶として残ります。


記憶は、はじめはワーキングメモリと呼ばれる、今注目しているものに対して使う、極めて小さい記憶エリアに格納されます。


しかし、ワーキングメモリは数字7つ分程度の容量しか無く、次の事を考え始めると、もう何処かに追い出されて忘れてしまいます。


これを、長期の記憶ぬする為には、先ず海馬に残される近時記憶にしなくてはなりません。


近時記憶では1時間後には半分以上忘れてしまいますから、試験前に英単語を覚える様に何度も何度も唱えなおし、思い返すことで、記憶を更新して印象を深くします。


これを精緻化リハーサルと言います。


リハーサルを繰り返すことで、記憶は印象深い言葉として残ります。


そして、長い時間をかけて脳が睡眠中に行う記憶の整理を経て長期記憶として固定されます。


不要な記憶が消えて行くのは、不要情報で溢れた脳は、必要情報を探し出すにに手間がかかり、且つ新たな情報の記憶にも効率が悪いからです。


長期的な記憶として残る「反芻」