脳は感覚の閾値を制御

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脳とは何か



優先順を付ける脳

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◆ 優先度の低い感覚情報は意識にまで上がらない 


敏感な感覚器から常に情報を集めながら、人間が混乱しないのは何故でしょうか?


人間の体は絶えず様々な刺激を受けています。


その中には、感覚器が感じない弱いものもありますが、人間は、感覚器が感じた情報を全ては意識していません。


感覚器からの神経信号が伝わっても、弱い刺激、つまり優先度の低いと判断された情報は、意識に到達しないからです。


ただし、これは単純な閾値による足切りではありません。


風の音の中に居ると、ざわつく風の音は次第に気にならなくなります。


が、そこに人の足音が来ると、敏感に気づく事があります。


これは脳が音量だけでなく音のパターンなどでマスクを作り、優先度の低くなった情報は「気にしない」と言う形で一旦脇に退けて、新しく起こった変化に強く意識を集中させる為の処理をしているからです。


これを最も得意としているのが嗅覚です。


悪臭の中にしばらく居ると鼻は臭いを感じつつも、意識の段階では段々気にならなくなります。


しかし、嗅覚自体は十分活動していて、その悪臭の中でも別種の臭いには敏感に反応します。


音声の場合には、大音量の中では会話を聞き取るのが難しくなります。


しかし嗅覚は特殊で、どんなに強烈な臭いの中でも、別種の臭いに対する知覚が鈍る事が有りません。


ただ、気にはならなくなります。


感覚器官の感知能力と、脳が感覚情報にマスクをかけて意識する働きが別の作業で有る事を意味しています。


そして、後段階で脳は意識として処理する為です。


脳は感覚の閾値を制御